マクドナルドの赤い看板を見かけない日はないほど、日本全国に広がっているファストフードの代表格。
しかし、今から50年以上前に日本に初めて上陸したときは、たった1店舗からのスタートだった。
銀座の小さな店舗から始まったマクドナルドが、どのようにして全国展開を果たし、現在の規模まで成長したのか気になったので調べてみました!
日本初出店はいつからスタートしたの?
マクドナルドの日本進出は1971年7月20日、東京・銀座三越の1階に第1号店がオープンしたことから始まった。
当時はアメリカ本社から郊外型の店舗展開を提案されていた。
しかし藤田田社長が「流行は銀座から始まる」と考え、あえて都心部への出店にこだわったという背景がある。
この戦略は見事に的中し、開店後は若者や家族連れが押し寄せるほどの大成功を収めることになる。
その後まもなく第2号店となる代々木店も開店した。
代々木店は現在も営業を続けており、現存する最古のマクドナルド店舗として歴史を刻んでいる。
初期のハンバーガーの立ち食いスタイルは「行儀が悪い」との批判もあったが、流行の最先端として受け入れられていった。
店舗数の急拡大はどのように進んだの?
初期の店舗展開は着実なペースで進行していく。
1976年12月には記念すべき100号店が出店し、わずか5年で100店舗という規模まで拡大した。
その後も順調に成長を続け、1979年10月には200号店を達成している。
1990年代に入ると1000店舗を超える規模まで拡大し、さらに飛躍的な成長を見せていった。
この時期は日本の外食産業全体が拡大期にあり、マクドナルドも時代の波に乗って全国各地への展開を加速させている。
・1976年:100号店達成
・1979年:200号店達成
・1990年代:1000店舗超え達成
このデータからも分かるように、特に1990年代の成長スピードは目覚ましいものがあったといえる。
ピーク時から現在までどんな変化があったの?
マクドナルドの店舗数は2000年代初頭にピークを迎えたとされる。
これは日本がアメリカに次ぐ規模の店舗数を誇っていた時期で、まさに日本マクドナルドの黄金期といえる状況だった。
しかし、その後は市場環境の変化や競合他社の台頭により、徐々に店舗数を調整していく流れとなる。
一時期は店舗数が減少したものの、2024年末時点では2988店舗となっており、近年は安定した店舗数を維持している状況が見て取れる。
また、2025年からの3年間で100店舗以上の純増を目指すとしており、今後も着実な成長が期待される。
減少した店舗数についても、不採算店舗の整理や立地条件の見直しによる効率化の結果と考えられ、質的な向上を図った結果といえそうだ。
同時にデジタル化対応などのリニューアルも積極的に進めており、時代に合わせた店舗作りに力を入れている。
マクドナルドの歩みが示す日本のファストフード文化の定着
1971年の銀座1号店から始まったマクドナルドの日本展開は、50年以上の歳月を経て約3000店舗規模で安定している。
この数字の変遷は、日本人の食生活や外食文化の変化を如実に表しているデータといえる。
ピーク時からの店舗数調整も、単純な衰退ではなく、市場の成熟化に合わせた戦略的な最適化と捉えるのが適切だと思う。
50年以上にわたって日本の街角に根付き続けているマクドナルドの存在は、もはや日本の食文化の一部として定着した証拠といえる!