iPhoneのバッテリー寿命に充電回数は関係ある?交換時期の目安は?

毎日使うiPhoneは「充電回数が増えるとバッテリーはダメになるの?」「充電回数が多いとどうなるの?」といった疑問を持つ方も多いはず。

今回はiPhoneのバッテリー寿命について、充電回数を中心に徹底調査してみました!

充電回数でバッテリーの寿命がわかる?

iPhoneに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで少しずつ劣化していきます。

Appleの公式情報によると、iPhone 14シリーズまでのモデルではフル充電サイクルを500回繰り返した後も、本来の蓄電容量の80%を維持するよう設計されているとのこと。

この「フル充電サイクル」というのは、バッテリーを0%から100%まで充電することを1回としてカウントします。

ただし、充電回数は必ずしも「0%から100%まで一度に充電すること」ではありません。

例えば、75%使って充電し、翌日25%使ったら合計で100%=1サイクルとカウントされるんです。

一般的にはこの500回の充電サイクルを経験するまでに約23年かかると言われており、多くのユーザーが感じる「2〜3年でバッテリーの持ちが悪くなる」という感覚とも一致しています。

ところが朗報!

2023年に登場したiPhone 15シリーズでは耐久性が向上し、フル充電サイクルが1000回に倍増しました。

Appleによると、ハードウェアやソフトウェアの継続的な改善によって、iPhone 15シリーズは理想的な条件下で1000回の充放電を行っても本来の容量の80%以上を維持できるようになったとのこと!地味に嬉しい!

バッテリー劣化するとどうなる?

充電回数が増えてバッテリーが劣化すると、具体的にどんな影響が出てくるのでしょうか?

まず最も分かりやすいのが、バッテリーの最大容量が低下して1回の充電で使える時間が短くなることです。

例えば、新品時は1日持っていたバッテリーが、数時間で無くなるようになります。

次に注意したいのは「最大瞬時給電能力(ピーク電力)」の低下です。

劣化したバッテリーは、iPhoneの電子部品が正常に動作するために必要な電圧を維持できなくなることがあり、突然シャットダウンするといった不具合の原因になります

特に寒い環境やバッテリー残量が少ない状態では顕著に現れることも。

さらに、バッテリーが極端に劣化すると、iPhoneの動作全体が重くなったり、アプリの反応が鈍くなったりすることもあります。

これは電力供給が安定しないことで、CPUのパフォーマンスが制限されるためです

バッテリーの劣化は見た目には分かりにくいですが、iPhoneの使用感に大きく影響するんですね。

バッテリー交換は最大容量80%が目安

「充電回数が多くなってきたけど、バッテリー交換はいつがベストなの?」という疑問に対する答えは、iPhoneの「バッテリーの状態」をチェックすることです。

設定アプリから「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」を開くと、現在のバッテリー最大容量が何%残っているか確認できます

多くの情報サイトでは80%を切ったタイミングが交換の目安とされています。

Apple公式の基準でも、AppleCare+に加入している場合、バッテリー最大容量が80%未満になると無償交換の対象になります。

これはAppleがバッテリー性能が著しく低下したと判断する基準値でもあります。

ただし、バッテリーの交換時期は使用状況によって個人差があります。

例えば、最大容量が85%でも「以前より明らかにバッテリーの減りが早い」と感じたり、突然シャットダウンするような症状が出ている場合は、数値にかかわらず交換を検討するタイミングかもしれません。

反対に、最大容量が75%でも普段の使い方に支障がなければ、交換を急ぐ必要はないでしょう。

バッテリー寿命を長持ちさせる方法

iPhoneのバッテリーをできるだけ長持ちさせるには、どうすればいいのでしょうか?

まず知っておきたいのが「20-80ルール」です。

バッテリーレベルを20%80%の間で維持すると、極端な充電状態によるストレスが軽減され、バッテリーへの負担が減ります

完全放電や100%まで充電した状態を長時間維持することは、バッテリーの劣化を早める原因になります。

次に気をつけたいのが使用環境の温度です。

Appleによると、iPhoneの推奨温度は1622の範囲とのこと。特に35℃を超えるような高温環境ではバッテリーに回復不能なダメージを与える可能性があるので、直射日光の当たる場所や暖房器具の近くにiPhoneを置くのは避けましょう。

また、iOSを最新バージョンに保つことも重要です。Appleは定期的にソフトウェアアップデートを通じてバッテリー管理システムを改善しているため、最新のiOSを使用することでバッテリーの効率が向上する場合があります。

さらに、充電する際はApple純正の充電器を使用するのがおすすめです。

サードパーティ製の充電器でも問題ないものは多いですが、品質の低いものはバッテリーに負担をかけることがあります。

iPhoneバッテリーとの上手な付き合い方

iPhoneのバッテリー寿命について理解が深まったでしょうか?

iPhone 14シリーズまでは充電回数500回(約2〜3年)、iPhone 15シリーズは1000回(約4〜6年)が寿命の目安となります。

バッテリー最大容量が80%を下回ると交換時期と考えるのが一般的ですが、使用感に不便を感じない限り、無理に交換する必要はありません。

また、バッテリーの劣化は避けられないものですが、適切な充電習慣や使用環境を心がけることで、劣化のスピードを遅らせることは可能です。

20%〜80%の充電範囲を意識し、極端な温度環境を避け、最新のiOSを使用することで、iPhoneのバッテリーをより長く、健全な状態で使い続けることができるでしょう

バッテリーの状態は定期的にチェックし、使用感に不便を感じたら交換を検討するというスタンスが、iPhoneとの長い付き合いには重要かもしれません。

最終的には、自分の使い方に合わせた判断が大切です!